理想的な“段ボール”を求めて、カローラクロスと東北を巡る。アーティスト・島津冬樹が手に入れた新たな個性とは?

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2021.11.18 10:00
Sponsored by トヨタ カローラ クロス
東北でのドライブで得たアイデアがいっぱいの、段ボールをまとったカローラクロス誕生!
ショッピングにドライブと、日常を快適にサポートしてくれる愛車は、ときに新しいクリエイティブなヒントをもたらしてくれます。本企画では、各ジャンルで活躍中のクリエイターが、新型SUV「カローラクロス」とともに各地をドライブ。クリエイターの個性とカローラクロスの出会いは、新たにどのようなアウトプットを生み出すのでしょうか?

今回の目的地は、東北エリア。「東北地方にいくつか気になっている段ボールがあるんです」と表情を崩すのは、段ボールアーティストの島津冬樹さん。世界中を巡って収集した不要な段ボールを素材に、財布や名刺入れとして再び息を吹き込む新進気鋭のクリエイターです。

「目的地へ辿り着いても、理想的な段ボールをゲットできるかはわからない。けど、旅先をクルマで街を走りながら偶然見つけた商店街や道の駅に、すごく素敵な段ボールがあったりして。段ボールとの出会いって一期一会なんですね。だからクルマでの旅は、いつもワクワクするんです」

宮城県仙台市から山形県鶴岡市へのロングドライブを経て収集した段ボールも活用しつつ、旅の相棒・カローラクロスが島津さんの手により新たな作品へと生まれ変わります!
宮城・山形のドライブ旅で集めた段ボールを素材に、島津さんがカローラクロスを大胆にカスタマイズ。東北ならではのデザインの段ボールや、市場にはあまり出回ることのない「TOYOTA」のロゴが入ったレアな段ボールまでを使ったユニークな作品は、どのような想いで作られているのでしょうか?
なぜ、段ボール? 広告クリエイターからアーティストへの転身がもたらしたもの。
「学生時代、家にあった段ボールで簡易的に自分用の財布を作ったことがキッカケで、段ボール財布の制作をはじめました。元は会社員だったのですが、思い切って自分の世界で勝負をしてみようと外に飛び出しました。考えるだけでなく、手を動かして自分の思う通りに表現できる現状は、毎日とても充実しています」

自身の発想で、自身の手で、作品を生み出す喜びは何ものにも変え難いという島津さん。現在の創作活動におけるインスピレーションの源について聞くと、ズバリ「ドライブ旅」という答えが返ってきました。

「ご存知の通り段ボールは世界中にあって、段ボール自体が今もいろいろなところを旅しています。その過程でいろんなストーリーが刻まれているのが、段ボールの魅力だと思うんですね。旅先で見つけた段ボールのデザインから着想を得ることも多く、ドライブも作品作りの大きな原動力になっています」
カローラクロスを走らせながら、これまでの歩みについて語ってくれた島津さん。最初の目的地は、仙台市内にある宮城トヨタのサービスショップ「MTG仙台中央」。何やらここでしか手に入れることのできない、特別な段ボールがあるのだとか。
デザインだけじゃない。探求者だけが知る、地域ごとの段ボールの個性とは?
特別な許可をいただき、MTG仙台中央のガレージでお目当ての品を探す島津さん。探し求めていたのは「TOYOTA」のロゴがプリントされた段ボールで、実は貴重なものなのだとか。

「クルマのパーツなどを輸送するための段ボールで、ちょっと特別な段ボールなんです」

なかなかお目にかかることのできないアイテムを手に入れ、ご満悦の島津さん。カローラクロスへと積み込むと、一路次の目的地へ。
目的地へとのんびりドライブを楽しむ道中、私たちには一見して同じように見える段ボールについて、国や地域、用途により異なるという「個性」についても聞いてみました。

「国や地域によってリサイクル率が異なるので、材質や質感もそれぞれ異なります。日本はリサイクル率が高く、段ボールから段ボールを作っているため、柔らかい質感のものが主流。インドやエジプトも柔らかい段ボールが多いのですが、パサパサしていて水につけるとすぐにふやけてしまう。逆にアメリカの場合は木材が安いので、バージンパルプと呼ばれる木材由来の素材を使っていて、とても硬くて丈夫なんです。捨て方も国ごとに違って、日本は資源ゴミとして回収される場合が多いですが、ニューヨークでは道端にボンボン捨てて、それを業者さんが回収する。同じ段ボールでも、場所によってその個性や付き合い方が全然違うんです」

過去に島津さんが調べたところ、世界にある段ボールの約70%は食品に関わるもの。そのため旅先で段ボールを手に入れる場合は、まず食にまつわる場所を訪れるのだとも。

「僕が海外でいつも行くのは市場です。これから市内に出ていく段ボールが集まっている場所へ行くと、海外でどんな段ボールが循環しているかが見えてくるんですね。過去に訪れた場所では、南アフリカやオーストラリア、アメリカなど、農業大国には段ボールが多い傾向がみられました。だから今回も、食が集まる場所を中心にクルマで巡ります」
美食の街・山形で出会った、個性豊かな段ボールたち。
「食のあるところに、段ボールあり」という島津さん。仙台から山形市内へとクルマを走らせ、やってきたのは「JAやまがた おいしさ直売所 南館店」。県内を中心に東北地方で採れた野菜や果物、ご当地ならではの滋味が集まる場所ゆえ、この地域ならではの段ボールがちらほら。スタッフの方に教えていただきながら、まるでレコードを選ぶように段ボールと対峙する島津さん、いくつか気になる物も手に入った様子。

「山形を中心に、岩手や宮城の段ボールも入手できました。やはり農業の盛んな地域とあって、東北のなかだけでもいろんな食材が出回っているんですね。こういうSTOP&GOな旅ができるのも、クルマならではの魅力です。カローラクロスはハイブリッドモデルだから燃費もいいし、給油ポイントの少ない地域を巡るのにも最適ですね」
続いて訪れたのは、山形市内にある市場「丸勘 山形青果市場」。東北地方はもとより、全国から青果や野菜が集まる県内屈指の市場とあり、至る所にご当地段ボールがずらり。この市場では使用するオリジナルの段ボールを数年前にリニューアルしており、従来のデザインとは異なるポップなグラフィックが注目を集めています。職員の方いわく、こうした背景には、購入者の変化も大きく関わっているといいます。

「段ボールに入った商品を手にするのは、これまでは競りで買う業者さんが主流でした。しかし、ECの拡大や段ボールのまま店頭に陳列される機会も増える中で、お客様から『もっと段ボールのデザインが明るく、かわいいほうがいい』という声も聞くようになったんです。そこで弊社では、そのまま贈答品として贈ったり、そのまま店頭で並べたりできるようにリニューアルを行いました。段ボールの絵柄で商品を把握している業者さんもまだ多い中、長年変わってこなかった段ボールのデザインを刷新するというのは、実はかなり勇気のいる取り組みなんですよ」(市場職員)

島津さんも「若手の生産者はネットで輸出することを見据えているから、ひと目で中身が分からないような個性的なデザインの箱も増えていますよね。そういう意味では、今は日本の農業における段ボールの過渡期なのかも。自分も収集をしていて、ちょっと前まで簡単に拾えたデザインの段ボールが一気に変わっちゃって、前のやつひろっとけばよかった! っていうケースもあるんですよ(笑)」と、意気投合。
ここでも多くの収穫があったものの、余裕のあるカローラクロスの収納力に助けられた様子です。

「収納力は自分がクルマに求める条件でいちばん大事な部分です。後部座席を倒さずに、畳んだ大判の段ボールをそのまま積める広さがあるのは嬉しい。作品作りの大切な素材なので、折ったり曲げたりしたくないので、すごく助かりますね」

さあ、東北のドライブ旅もいよいよ終盤。最後に訪れたのは、山形県鶴岡市にある道の駅あつみ「しゃりん」。
日本海を大きく臨むロケーションにある道の駅で、海沿いドライブを楽しみながらの休憩スポットとしても最高の場所です。ここでも、ご当地の滋味や地酒などの段ボールを吟味した島津さん。日も傾きあたりが夕闇に包まれるなか、カローラクロスのなかで旅から得たインスピレーションを膨らませます。
「鶴岡の海沿いを走っていてあらためて思ったのが、自分はこのクルマみたいにオープンルーフのクルマでドライブするのが好きなんだなということ。クルマ選びの条件としては、ラゲッジスペースに次いで重要なポイントですね。というのも、自分にとって車内の光の反射とか車内環境って、ドライブをしながら何かを考えたりインスピレーションを膨らませる上でも大事なんですよね。これまでは黒いインテリアのクルマにしか乗ってこなかったので、今度買うときはベージュというか、ちょっと明るい暖色系にも憧れていて。車内が明るくなるし、なおかつサンフールがついていたらいいなって。今回の旅での体験を受けて作る作品には、そういったことも盛り込んでいきたいなと考えています」

カローラクロスのディテールを確認しながら、すでに作品の構想は出来上がっていると話す島津さん。東北の旅で得た段ボールと、カローラクロスとともに磨かれた個性は、どのようなかたちでアウトプットされるのでしょうか。
段ボールで、華麗に変身。個性的に彩られた、世界に一台のカローラクロス。
旅を終えた数日後、島津さんの姿はアトリエにありました。洋服をかけるように、室内に整然と並んだ段ボールのなかには、東北のドライブ旅で手に入れた段ボールも並んでいました。
「僕が作る作品は、僕自身が使いたいものがモチーフです。今回段ボールを使ってカローラクロスをカスタマイズするんですが、ただキレイに貼るのでは意味がなくて、重要なのは僕が使いたいと思える“道具”として昇華させること。このクルマならではの魅力を活かしながら、『段ボール集め仕様』の特別な一台に変身させます」
島津さんのアトリエの一角。使用するツール類の多くは旅で訪れた海外のホームセンターや市場で出会ったアイテムばかり。デスクにしているのは、高所作業用のラダー。モノ選びに対するこだわりについて聞くと、「本来の使い方とは異なっても、自分流に使えるものは取り入れて使っています。クルマも仕事道具も、手元に置いて満足できる佇まいは非常に重要。カローラクロスも、乗るなら自分流にカスタマイズして乗りたいですね」そう教えてくれました。
イメージスケッチ、段ボールのカッティング、車内への貼りつけなどを経て作られたのは、実に様々な段ボールで内部を彩られたカローラクロスと、一緒に旅をするためのグッズたち。あえて東北で集めたもの以外のダンボールも活用しているのも、島津さんなりに使い勝手を追求したがゆえなのだそう。
「最近内装の明るい、オレンジや黄色のレザーが入った車がいいなと思っていて、今回はそんな思いを段ボールで表現できたらと思いました。内装が段ボールなら、ドライブをしながら浮かんだアイデアなどを車体にメモをしたり、好きなステッカーでカスタムしたりできるように、室内にはあえて余白の多いダンボールを多用しました。そうすることで実用性が生まれるとともに、使い込むほどに愛着も湧いていくかなって」
「逆に、東北で手に入れたTOYOTAの段ボールや果物の段ボールは思い入れもあり、大切に長く付き合いたいから、キーケースやドライブ用のミニバッグに仕上げました。もちろん、本当に使えるように作っています」

ラゲッジスペースには、その場で作品を作ることもできるように、作品作りのためのツールホルダーや、地図や設計図を入れるためのホルダーも装備。まさに、段ボールアーティスト・島津さんによる、島津さんのための一台へと生まれ変わりました。
完成した作品を前に、東北の旅、そしてカローラクロスと過ごした時間を島津さんは次のように振り返ります。
撮影用の飾りとして、カラフルな段ボールをルーフの上に乗せて、島津さん×カローラクロスの“作品”が完成!
「カローラクロスで今回の旅をしてあらためて思ったのは、アイデアの種はやっぱり旅をすることで得られるし、乗るクルマの空間や雰囲気から得られるものも多いんだなということ。そして、どんなプロダクトでも、自分なりの使い方を追求する中に楽しさがあるんだということです。クルマだって自分流の使い方をもっと追求すれば、その新しい魅力に気づくことができるということも分かりました。自分らしく表現するのと同じで、試行錯誤しながら自分らしくそのツールと向き合うこともまた、新たなヒントを得るための大切な目線なんじゃないでしょうか」
【プロフィール】
島津 冬樹(しまづ ふゆき)さん
1987年生まれ、神奈川県出身。多摩美術大学卒業後、広告代理店での勤務を経てアーティストへ転身。大学在学中に段ボールで自分用に“間に合わせ”の財布を作ったことをキッカケに、段ボール財布の制作を開始。現在は世界中を巡って収集した段ボールで作品を作るかたわら、セレクトショップとのコラボレーション企画なども展開している。2018年には自身のドキュメンタリー映画『旅するダンボール(ピクチャーズデプト)』が公開。SXSW(米)でのワールドプレミアを皮切りに日本でも全国ロードショー。Hot Springs Documentary Film Festival(米)やNIPPON CONNECTIN Film Festival(独)といった各国におフィルムフェスティバルで高い評価を得る。他方で上海デザインフェスティバルなど、中国のアート・環境系のイベントに多く招聘されている。代表著に『段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル(柏書房)』、『段ボール財布の作り方(ブティック社)』など。
https://carton-f.com/
text: Noritatsu Nakazawa Photo:Tsukasa Isono
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